Cadence, Mentor, Synopsys のツールのライセンスは, 環境変数で指定する.
多くの人は
LM_LICENSE_FILE
にて各ライセンスサーバを指定するが,
ツール毎に別々のライセンスサーバを立てている場合は,
ライセンス取得までに時間がかかる場合がある.
別のベンダーのライセンスサーバにアクセスし, 取得に失敗するためである.
あまり知られていないが, ベンダー毎にライセンスサーバを別々に設定することができる.
こうすることで,
別のベンダーのライセンスサーバにアクセスすることがなくなり,
ライセンス取得までの時間を短縮できる.
Cadenceのライセンス設定
export CDS_LIC_FILE=port@server1-cadence:port@server2-cadence
export CDS_LIC_ONLY=1
環境変数
CDS_LIC_ONLY
を
1
に設定しておくと,
LM_LICENSE_FILE
ではなく
CDS_LIC_FILEからライセンスサーバの情報を取得する.
Mentorのライセンス設定
export MGLS_LICENSE_FILE=port@server1-mentor,port@server2-mentor
環境変数MGLS_LICENSE_FILE
に, コンマ区切でライセンスサーバの情報を書いておく.
MGLS_LICENSE_FILE
が空または設定されていないと, LM_LICENSE_FILE
からライセンスサーバ情報を取得するようだ.
Synopsysのライセンス設定
export SNPSLMD_LICENSE_FILE=port@server1-synopsys:port@server2-synopsys
環境変数SNPSLMD_LICENSE_FILE
にコロン区切でライセンスサーバの情報を書いておく.
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