2014-02-17

EDAツールのライセンス設定をベンダ毎に記述

Cadence, Mentor, Synopsys のツールのライセンスは, 環境変数で指定する. 多くの人は LM_LICENSE_FILE にて各ライセンスサーバを指定するが, ツール毎に別々のライセンスサーバを立てている場合は, ライセンス取得までに時間がかかる場合がある. 別のベンダーのライセンスサーバにアクセスし, 取得に失敗するためである.

あまり知られていないが, ベンダー毎にライセンスサーバを別々に設定することができる. こうすることで, 別のベンダーのライセンスサーバにアクセスすることがなくなり, ライセンス取得までの時間を短縮できる.

Cadenceのライセンス設定

export CDS_LIC_FILE=port@server1-cadence:port@server2-cadence
export CDS_LIC_ONLY=1
環境変数CDS_LIC_ONLY1に設定しておくと, LM_LICENSE_FILEではなくCDS_LIC_FILEからライセンスサーバの情報を取得する.

Mentorのライセンス設定

export MGLS_LICENSE_FILE=port@server1-mentor,port@server2-mentor
環境変数MGLS_LICENSE_FILEに, コンマ区切でライセンスサーバの情報を書いておく. MGLS_LICENSE_FILEが空または設定されていないと, LM_LICENSE_FILEからライセンスサーバ情報を取得するようだ.

Synopsysのライセンス設定

export SNPSLMD_LICENSE_FILE=port@server1-synopsys:port@server2-synopsys
環境変数SNPSLMD_LICENSE_FILEにコロン区切でライセンスサーバの情報を書いておく.

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