本来はこうあるべきなのだけれども, この機能を悪用して, 第3者に配送エラーメールをスパムメールとして送る手口があるらしい.
MAILER-DAEMONが配送エラーメールを送る事自体, スパムの情勢とあっていないのかもしれない. 棒サイトでは, 配送先アドレスが存在しない場合に配送エラーメールを送らないような設定をしており, メールアドレスを間違った場合, 気づかずに処分されてしまう設定をしているほどだ.
こうしないと, 自分のサーバーがスパムメールの送信元となってしまい, ブラックリストに入れられてしまう.
配送先アドレスが存在しない場合は対処方法があるのだが, 他にも手口があるので, 紹介する. こういう攻撃に対しても対処が必要だ:-( Postfixに, 配送ループが起こっていると錯覚させる. 以下の例では, 踏み台ホストを
smtp.example.org
,
踏み台のメールアドレスをhoge@example.org
として書いている.
$ telnet smtp.example.org 220 smtp.example.org ESMTP Postfix helo localhost 250 smtp.example.org mail from:メール本文にある250 2.1.0 Ok rcpt to: 250 2.1.5 Ok data 354 End data with . Delivered-To: hoge@example.org Date: Sun 08 Nov 2015 20:23:15 +0900 ... (続く) . 250 2.0.0 Ok: queued as 123456789A
Delivered-To:
によって, ループが起こっていると錯覚するらしい.
他にも, Received:
ヘッダーをたくさん書くなどでも, 同様の配送エラーを起こすことができるかも.
以下に, このメールを受けたホストでのログを紹介する. 最後の行で, 犠牲者
spamee@example.com
にメールを送ってしまったことが分かる.
postfix/local[11]: 123456789A: to=, relay=local, delay=52, delays=52/0.01/0/0.06, dsn=5.4.6, status=bounced (mail forwarding loop for hoge@example.org) postfix/cleanup[12]: 2233445566: message-id=<20151108120947.2233445566@smtp.example.org> postfix/bounce[13]: 123456789A: sender non-delivery notification: 0B41860FF6 postfix/qmgr[14]: 2233445566: from=<>, size=2074, nrcpt=1 (queue active) postfix/qmgr[14]: 123456789A: removed postfix/smtp[15]: 2233445566: to= , relay=x.x.x.x, delay=0.29, delays=0.03/0.02/0.2/0.04, dsn=2.0.0, status=sent
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