2021-09-24

Redhat Enterprise Linux 9で何が新しくなるのか

Redhat Enterprise Linuxのアルファ版は、今の所Fedora 34がベースとなっているらしい。 Fedora 34を使用していてどんな違いがあるのか、メモを残しておく。

この記事は未完成で、これから加筆してゆく予定。

  • Kernel version: 4.18.0 -> 5.13.16
  • iostatでdiscard数・サイズも表示されるようになる。
  • qt6が加わる。
  • すべてのオーディオがPipewireを通るようになる。 [記事] 使用する上で何が変わるのか良くわからないが、音響を扱うなら知っておいて損はないだろう。
  • 2021-09-09

    Bashにて複数行の貼り付けが1コマンドになる

    Fedora 34のBashを使っていると、中ボタンクリックで改行付のコマンドを貼り付けると、コマンドが実行されなくなった。 例えば、
    pwd
    ls
    
    というテキストを貼り付けると、
    [user@localhost ~]$ pwd
    ls
    
    と表示され、改行を含めて一つのコマンドとしてプロンプトに入ってしまう。このあとEnterキーを押せば各行が実行されるのだが、これまで中ボタンクリックだけでコマンドを実行していたので、不便に感じている。

    解決方法は、~/.inputrcに以下の設定を追記する。

    set enable-bracketed-paste off
    起動済のbashの設定を変えるには、以下のコマンドを実行する。
    bind 'set enable-bracketed-paste off'

    参考記事:

    Rocket Lakeでvaapiを使用する方法

    Fedora 34で、Intel第11世代のCore i7でvaapiを使用する方法の概略をメモしておく。

    セットアップの概略

    1. rpmfusionをセットアップする。
    2. ffmpeg などをDNFでインストールする。
    3. libva libva-intel-driver などをDNFでインストールする。
    4. intel-media-driver をソースからビルドする。21.1.3では動作せず、21.2.3にしたら動作した。
      1. rpmfusionからsrpmをダウンロード
        dnf download --source intel-media-driver
      2. ダウンロードしたsrpmを展開
        rpm -Uvh intel-media-driver-21.1.3-1.fc34.src.rpm
      3. specファイルを編集
        vim rpmbuild/SPECS/intel-media-driver.spec
        Version, Source0, %changelog を編集した。
      4. ビルドしてインストールする
        rpmbuild -ba rpmbuild/SPECS/intel-media-driver-21.2.3.spec
        sudo rpm -Uvh /home/kamae/rpmbuild/RPMS/x86_64/intel-media-driver-21.2.3-1.fc34.x86_64.rpm

      使用

      LIBVA_DRIVERS_PATH=/usr/lib64/dri/ \
      LIBVA_DRIVER_NAME=iHD \
      ffmpeg \
      -vaapi_device /dev/dri/renderD128 -hwaccel vaapi -hwaccel_output_format vaapi -hwaccel_output_format vaapi \
      -i input.mkv -vf 'format=nv12|vaapi,hwupload,deinterlace_vaapi,scale_vaapi=w=1920:h=1080' -c:v h264_vaapi -c:a copy -y output.mp4
      

      これ以外に、ソースからビルドしたOBS Studioでも動作した。