VerilogHDL のシミュレータには様々なものがあるが, VCD と呼ばれる標準フォーマットで出力することで, シミュレータには依存しない波形ビュワーを使用することが出来る.
VCD を表示できるビュワーには, 例えば
GTKWave と呼ばれるフリーのソフトがある.
これを使用すれば, ノートPCなどで波形を見ることもできるので, 出張中であってもシミュレーションができる.
Synopsys の
CustomExplorer でも表示できる. HSPICE によるトランジスタレベルのシミュレーションと並べて結果を表示できるので, Mixed-signal 回路設計に便利そうだ.
VCD を出力するには, VerilogHDL のテスト環境に, 以下のような記述を入れる.
initial begin
$dumpfile("myresult.vcd");
$dumpvars(0, tb);
end
myresult.vcd,
tb はそれぞれ出力ファイル, トップ階層のモジュール名 (テスト環境のモジュール名) である.
なお, VCD のフォーマットは, プリンタブルな文字列で圧縮されているので, スクリプト処理には向かない.
何らかのスクリプト処理を行うならば,
$print
や,
$monitor
を使う方が良いだろう.
(-A)ではないVerilogを使うDigital Guyはshm形式で出力し、波形ビューアーとしてCadence社のSimVisionを使うのが一般的かもしれませんね。
返信削除